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「エンディングノート」について

更新日:

FMちゅーピー「円満相続安心くらぶ」(平成31年7月19日)」に出演しました。

ラジオ出演内容

FM ちゅーピー

毎月第3金曜日のこの時間は、「円満相続安心くらぶ」のコーナーです。
誰でもいつかは経験する「相続」に際し、愛する家族が争うことなく、円満に、そして相続後はさらに幸せになれるように、相続開始までの準備や相続に関する豆知識などについてご紹介します。

FM ちゅーピー

お話をお伺いするのは、円満相続支援士、税理士法人タカハシパートナーズの寺尾 大介(てらお だいすけ)税理士です。

寺尾大介

ラジオをお聞きの皆さん、こんにちは!税理士法人タカハシパートナーズの寺尾です。

FM ちゅーピー

寺尾さん、よろしくお願いします。
さて、本日は、どんなお話をしてくださいますか。

寺尾大介

本日は、前回までご説明した「遺言書作成」の前に、ぜひ活用していただければと考えている、「エンディングノート」について、ご紹介したいと思います。

寺尾大介

「エンディングノート」というワードは、お聞きになった方も多くいらっしゃると思います。書店でも見かけますし、映画にもなっていますので、皆さんなんとなくどんなものかはイメージできると思いますが、萩原さんいかがですか。

FM ちゅーピー

以前、あるイベントでエンディングノートをいただいたことがあって、いろんな項目を書くようになっていたので、どこから手を付けていいものやら、いろいろと考えすぎてまとまらなくって、前に進めなかったという経験がありました。

寺尾大介

そうなんですね。
確かに幅広くいろんなことが整理できるように作られていますから、考えがまとまらないとういう方もいらっしゃるでしょうね。
当所の遺言セミナーでは、この「エンディングノート」についてもご紹介していて、「エンディングノート」、これを直訳すると「最期の覚書」などと言うそうですが、このノートを作る意味は、「最期」のために限ったことではなく、「エンディングノート」を使って,自分の家族や財産について、今考えていることを整理してみて、自分にもしものことがあった時、これは死亡した時のこともありますが、判断力や意思疎通能力を喪失した時などのことも考えて、自分の希望などを記載しておくことで、家族の負担を減らすことを目的として作成してみて、これを正式な形で残したいと思ったら、「遺言書」を作成するということにつなげていけばいいのかなと考えています。

FM ちゅーピー

なるほど、遺言書のように亡くなった後のためだけでなく、認知症などによって意思疎通が難しくなった時のことも考えて使ってみては、ということですね。
でも、具体的にどんな内容を記載したらいいんでしょうか。

寺尾大介

遺言のように法律行為ではありませんので、記載する内容について、特にこれがないとダメとか、決まっていることがあるわけではありませんが、主に次のような内容を記載されておくとよいと思います。

寺尾大介

まずは、自分についてですが、自身のプロフィールとか、自分の歩んできた歴史、いわゆる自分史を振り返ってみてはいかがでしょうか。
その中で思い出される大切な方々へのメッセージや感謝の言葉などが思い浮かんだら整理しておくのもいいかもしれません。

FM ちゅーピー

確かに、急に入院とかってなった時に、どう対応したらいいの・・、どこに連絡すればいいの・・、お金は・・・、とアタフタしてしまいそうですけど、方向性をある程度決めておいてもらえれば、慌てなくてすみそうですね。

寺尾大介

そうですね。皆さんそれぞれにたくさんの思い出が浮かんでくると思います。
次に、医療や介護などについてですが、これは自分が病気になった時や介護が必要になった時のことを考え、自分の治療などに対する希望や費用面に関すること、病院や保険会社などの連絡先などを整理しておくと、急な対応となった時でも家族の方は困らずに済むのかなと考えます。

FM ちゅーピー

確かに、急に入院とかってなった時に、どう対応したらいいの、どこに連絡すればいいの、お金は・・・、とアタフタしてしまいそうですけど、方向性をある程度決めておいてもらえれば、慌てなくてすみそうですね。

寺尾大介

はい、備えあればうれいなし!ですね。

寺尾大介

次に、財産についてです。
ご自分が利用されている銀行や証券会社、保険会社などの金融機関の情報はもちろんですが、大事なものを保管している貸金庫やレンタル倉庫などや、今多くの方が利用されているネットバンクなどについては、その存在や暗証番号、パスワードなど、また、個人的なお金の貸し借りなど、家族の方でも知らないケースがあろうかと思います。
これらの情報を記載しておくことで、自分にもしものことがあった時に家族が困らずに済むようにしておかれるといいのかなと思います。
今よく聞く話で、亡くなった方の携帯やパソコンのパスワードが分からなくて、ネットで取引している状況が分からないとか、契約を解除したくてもできないとかという事例が多く発生しているようです。

FM ちゅーピー

そうですね。パスワードなんかは家族にもあまり教えない情報ですもんね。

寺尾大介

はい、特に財産についての事項は、相続税申告を扱う税理士としての立場からしても、取引金融機関の取引状況や使用印鑑、所有不動産の所在や利用状況などの明細、保険契約状況、金銭の貸借状況などを整理しておくことで、死亡後に相続人が財産把握する時に困らないようにできることに非常にメリットがあると考えています。

寺尾大介

また、相続に関してのことでは、遺言書の有無や、ある場合はその連絡先、ない場合には遺産分割の希望などを記載しておかれることが望ましいですし、形見分けの希望、形見分けしたい人、メッセージなどがあれば記載しておくのもよいのかなと思います。
さらに財産を整理してみて、取引銀行が多いなと考え、口座を一つにまとめられる方も増えていらっしゃるようです。これも残された家族への思いやりだなと感じています。

FM ちゅーピー

分かります。
亡くなった後にたくさんの銀行を回って相続手続きするのはホント大変そうですもんね。

寺尾大介

私も父親が亡くなった後、母親と銀行を数か所回って手続きをしたことがあるので、大変さはよく分かります。

寺尾大介

そして最後に、葬儀についてのことです。葬儀の形式とか、すでに葬儀会社の互助会に入会しているとか、家族葬でして欲しいとか、遺影にはこの写真を使って欲しいとか、戒名やお墓のこととか、法要のこととか、いろいろと多様なご希望があろうかと思います。また、必ず連絡して欲しい人の連絡先をまとめておくのもよいと思います。

FM ちゅーピー

確かに、葬儀のことを決めるのも、亡くなった直後の家族にはご負担が大きいでしょうから、ある程度決めておいてもらえると心労が減りますね。

寺尾大介

この「エンディングノート」を含めて、今「終活」という言葉もよく聞かれると思います。
「終活」にはさまざまな形がありますが、自分の死と向きあい、自分の人生を振り返り、家族や友人、お世話になった人たちのことを考え、やり残したこと、これからチャレンジしてみたいことなどを思い描きながら、残された人生を前向きに生き、より充実した後悔のないものにしていただければと思います。
若輩者の私が、人生の大先輩の方々にお伝えするのはおこがましいのですが、相続に数多く携わってきた経験から、少しでも参考になればと、本日はお話しさせていただきました。

FM ちゅーピー

寺尾さん、どうもありがとうございました。

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